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26話より、荒魂と稲荷とその背景

2016/10/18  20:41
4
神様セカンドライフ 26話「一霊四魂」より
ブログ版おまけです。

コメントはこちら。


>アオは馬の守護とかしてたし、幸魂に近いきがする。
>ヤエの長話キタ。ヒトツメ本人はへたれだけど、
本殿や他のコピーを見るに荒魂も入ってる気がするなあ。
>金精様とハタハタ様は荒魂、奇魂方向にぶっ飛びっとφ(..)メモメモ


理屈屋のヤエは計算高く心を攻めたてるのは得意ですが
心情を汲むのが下手なところがあります。
ですので皆様の解釈でオールオッケーでございます~。

でも金精様とハタハタ様はなるほど!っと思ったり。


一霊四魂。
今回は馴染み深い血液型診断のように紹介しましたが
これは一面にすぎません。

>四魂一霊は、こうと決まったら不変ってわけでもなく、大まかな
傾向であって、その時々で他の側面が出ることもある、みたいな
感じらしいですね―。
よく言われるのが、荒魂である祟り神を祭って和魂にする、とか。


この
「荒魂である祟り神を祭って和魂にする」
これを現実的に解釈すると、水害やがけ崩れなど
大昔では対処の難しい事象を神に見立て祀る。

つまり
災害=荒魂
災害を鎮める=祀って和魂へ

上記のコメントをくだくとこういうことです(他にもマジモノの祟りやら
色々あります)


作中ヤエはシロ・ミヨシ・アオを荒魂に置きました。
2606.jpg
自然の化身の3人は大昔、制御の利かないモノの
象徴という面があります(人間から見たら)

蛇は水難やがけ崩れ(制御の利かない事象)
山神は恵み(感謝と畏怖の象徴)
馬はとても高価な人間の供(簡単に亡くす事の出来ないもの)

こういった理由から土着神は荒魂(災難)に転じやすく
しっかり祀って守ってもらおうという思想が生まれました。

作中アオ・ミヨシ・シロ(本来は)を制御不能な自然の化身…
少し短絡的な熱血漢に見立てているのはこれが由来です。



>ついに新展開が……っ!
ということはまた元のペースに戻るのでしょうか。


これはまだ考え中でして。
ブログと投稿先の間隔が空いていて把握しづらい
のもなんとかしたいし。

ですが金曜更新は外さないので気長に
お待ちいただけたら嬉しいです。


>おおおおお??新しい神様??
>そして新キャラ、15話で言ってた土着というのが絡んでくるのかな。
>新キャラ新展開だと?!?!?!
>おお!新しいお話だ!


本当はパイン編に出てくる予定でしたがせっかくの
リニューアルですし前倒ししました。

旧版のキツネ編で心残りだったのが「群れ」の描写です。

いくらキツネが話しても群れが見えないのが
イマイチでしたので一緒に登場してもらいました。

キツネ編は正直なところ直しても同じように描くのが
目に見えているのであまりいじらず足していく予定です。

追加要素のメインとして一人ピックアップし残りは
パイン編で、そう予定しています。


>新キャラは尻尾や耳がないせいかキツネっぽくないなあ。
お地蔵様の化身とかのほうがしっくりくる。


うふふふ。
一見狐にみえない泉光院。
ここら辺の事情は近いうちにやるので置いておきます。
3100c.jpg
小坊主?稲荷?

というか、キツネ以外は一般的な狐っこからは
はずれ気味です(キツネはベーシックな稲荷を意識)

これは伝承のイメージからデザインした
ためです。

本作は名前が出た時点で元ネタや伝承が
分かる仕様です。

作中で紹介する前におまけで紹介するのは流石に
どうかと思うので控えますが、そのキャラが持っている
伝承をどう料理するかが肝だと思っています。

伝承や民話を漫画で表現するのではなく、伝承や民話の
過去を持ったキャラが現代に伝わることわりで縛った中で
活躍する仕様です。


興味のある方は調べて予想して待っていてもらえたら
なっと思います。


>先月のツイッターにあったキツネは
ここのキツネだったか


早く公開したくてうずうずしてました。
私の狐衆を見てクレーみたいな。


>ところで、神使も神のカテゴリに入るんですかね。

神の世界や神職から見たら分けられているかも
ですが、私は神だと思います。
稲荷勧請(稲荷様をいただいてくる儀式)でやってくるのも
たいていは狐といわれていますし。

キツネが「神使の稲荷」と名乗ったり「稲荷の代理」と
はなすのもここら辺が由来です。



>それと、稲荷って種類があるんですか?
宇迦之御魂大神のことを稲荷って呼ぶんですか?


稲荷とは!ですね。
これはホントややこしく奥深く答えがあるようで
ないお話です。
近い話をツイッターで話したので交えながら
お話してみます。

本作ではオリジナル稲荷神=宇迦之御魂神で
統一しています。
これは簡略化したもので実際は宇迦之御魂神と複数の
穀物神の総称かなっと思っています。

これだとキツネが稲荷と名乗るのはおかしな話です。
ですが、稲荷の神使狐=稲荷はあまりにも広く定着して
しまいました。


稲荷の人気の源は時代のニーズによるご利益の変化や
「狐」だからこその親しみやすさにあると思います。


種類ですが、伏見系を神道とするならば豊川稲荷系は
仏教と言われています。

正一位は神階(階級)で、泉光院で例えると。
「正一位泉光院稲荷大明神」
となります。

この正一位。
勧請してきた稲荷にはだいたい付いているのですが
民話だと一味違います。

全国的にたくさんある典型的な稲荷話に
「人里で徳を積んだ狐が伏見へ行って
正一位をいただいてくる」
というのがあります。

本作ではこれを専門卒と叩き上げと解釈。

専門卒=キツネ
叩き上げ=お沢・与次郎・泉光院

と分けています。




全国で3万社はガソスタと同レベル、これに
個人の稲荷勧請(屋敷神・土地神・社内稲荷)を加えると…
下手すりゃ2倍に膨れ上がります。

これに分御霊制度は無茶です。
ですので…


組織と考えました。

この場合、県の頭(秋田はお沢にしました)は土地に精通し、顔の
効く叩き上げの土着稲荷かな…そう位置づけました。


この他にも作中では猿田毘古神も同じタイプです。


社の祭神とされることも多く道祖神まで加えると
計測不能に跳ね上がります。
5013.jpg
直通電話、神使が代理(おこうはこれ)、メアドだけ、分御霊。
などなど、オリジナル猿田毘古神は旅をしながら各地を
回っているように設定しています。


これらと比べると天目一箇神や思兼神は
小規模です(そりゃそうだ)
電話だけ置いてみたり分御霊をあげたりと組織化せずに
色々と工夫しているイメージです。
(マヒトツはギルドとか言ってそう)

逆に一切分御霊を分けないのが天照大神としています。
伊勢で日々過ごしているイメージです。

これを作中でお披露目すると確実に混乱の元なので
そんな設定で描いてるよーなお話で。


ここまで読んでお気づきかと思いますが、稲荷はとても
ややこしく深く、支持されている説はあっても一個の答えが
見えてこない存在です。

ですので…


基本は抑えて自由にやっちゃえばいいと思います。
創作にとってこれほど都合がよく、認知も人気も絶大な
題材は類をみません。


そんな見もふたもない言葉で逃げるように
記事を締めたいと思います。



最後に狐衆の大御所のお言葉をどうぞ!




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コメント

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名も無きハタハタ 2016/10/18 22:35

No title

お稲荷さんは三大稲荷とか五大稲荷とか言い出すとカオス。
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各も無き八夕八夕 2016/10/18 22:44

No title

更に狗神やらお狸様が絡みだすとハルマゲドン
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卍ャイ 2016/10/19 23:26

好き!!

正直言うなればLV3さんのイラストが好き!!
LV3さんが好き!!
(もしLV3さんが男だったら私はゲイになってしまう)
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LV3 2016/10/24 01:10

No title

さらに神狐概念が絡みだすとアポカリプス

>LV3さんのイラストが好き!!
ありがとうございます!
絵の上達は遅めですがこっちも戦えるよう
頑張っていきます!

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