41話より、キジも鳴かずば大魔神とキツネ考
2016/12/24 18:44
神様セカンドライフ 41話「行逢神」より
ブログ版おまけです。(→旧版おまけ)
コメントはこちら。
>アオがヒトツメって言おうとしてマヒトツに言い直してる!
これがまたヒトツメ!に戻る日が来るのか、はたまたそのままなのか…
ヒトツメの気持ちを汲み、かけ声を変えたアオ。
ヒトツメに戻る日は来るのか…は
この先の物語でってことで(言いたい
>また走ってるとこで左足が馬になってる…
もおおおおおお(ぉぉぉぉぉぉ
どうして気づけないぃぃぃ
>本当に自我も無いのか、それとも遠い記憶の何かが
突き動かしてるのか・・・
悲しいけど、どこの神なのか気になるよー
自我が無くただただ気の遠くなる年月を徘徊していた
力の無い神様、そんなイメージです。
ミサキと化したこんな神様がまだまだたくさん居る…
のかもしれません。
なんとなくですが、山系の神様話によく出てくる
イメージです。
>民俗学的には、懇願し生贄まで捧げた神が人々の意に
沿わなければ、信仰を失い、捨てられ、果ては「殺害」される
ことすらあります。この行逢神には一体何が起こったのか。
元の優しそうだった祭神が身を堕とすというのは、よほどの
ことだと思われるのです。
>信仰って何なんだろう。
人間が勝手に期待して、勝手に裏切られたと思って。
神様が「生贄をよこせ」と言ったわけじゃないのにね。
人間様には適わねえー
ありていな言い方をすればそんなところなのかも
しれません。
神を見た!
とか
神は実在する!!
なんて思ってはいませんが(本作全否定?)
神という装置をもってまとまってきた古い時代の文化を
大事にしたい。
そう思っているので、打ち捨てられ忘れられていく
史跡を記録していきたい。
そんな事を考えたりします。
それはさておき。
まずは神は存在せず人が作り上げた虚像という
観点から。
生贄、あるいは人身御供。
人間が差し出せる最大のものは命。
どうにもならない天災を鎮めてもらうために
捧げる最大の供物といっていいと思います。
民話にもたびたび登場する人身御供。
もうこれしかない…!
そんな極限の状況が生み出す悲しい狂気です。
有名なところだと「キジも鳴かずば」でしょうか。
次に神様はそこに実在する(ようは本作)という視点。
神様でもどうにも出来ない事態。
力不足かあるいは能力のミスマッチ。
そんなところだと思います。
なんとも煮え切らない何が言いたいか分からない
返信になってしまいましたが、これもまた民話や
土着信仰の一部です。
後味のよろしくない話ですがこういった影も
神様物の魅力ということで。
次はおまけのコメントが伸びていたので
そちらから。
38話おまけより、コメントはこちら。
>不意打ちに地元近くの話が出てびっくり!
たまには会社とコラボする以前、ただの売店の
飼い猫だった頃に何度か会ったことがありますが、
今や猫神になってると思うと胸熱ですね。
たま駅長の流れは現代の民話っぽくて
好きなお話です。
大昔の信仰とは別物ですがこういった時代による
変遷が楽しくて仕方が無い…
>ちょっと古い話ですが、ハマの大魔神とかいう
現人神が誕生した事もありましたなぁ……


>兵庫県でも「代打の神様」が何人か誕生しましたね!笑


野球で盛り上がる米欄の巻
し、死後祀られればあるいは~
>御神体が壊れた事で出来たミヨシ達とキツネの溝が
ヒトツメが直した事で埋まってキツネがまた仲間に
戻った感じがして凄い好きなシーン
ヒトツメが居なかったら戻るというより第三勢力に
なったんだろうな、そう思います。
そういえば一つ没ネタを思い出しました。

38話のワンシーン。
この場面、鉄の女ではなく
「奇魂をうつのは和魂ということじゃ」
こっちのパターンも考えていました。
ですが一霊四魂の話は26話。
12話も前なのと、説明を絡めないと奇魂や和魂は
分かりづらいのでテンポ悪いと思い没に。
あ、結局ヒトツメは一霊四魂のどこに入るかは
明言されていませんが、私の中では和魂に
おさまっています。

>思えばキツネはメインキャラの中で唯一神様ではないのか!
厳密に言えばシロもまだ一人前の神様ではないのかもしれない
けど、キツネはどう足掻いても神使であって神ではないんだな
人間視点では諸々ひっくるめて神ですが、神様視点でしっかり
わけていくと神使は神使、神とは別物かもしれません。
>生まれた時から神様だったアオミヨシヤエヒトツメと違って、キツネは
苦労してただの獣からウカノミタマに認められて神使の稲荷になったん
だから、そもそもスタートが違ってたんだな…
だから神使である事に誇りがあるし、ウカノミタマに忠誠を
誓ってるし、ウカノミタマに頂いた御神体は一番大事だったのか
YES!
最初から全て持って生まれた分御霊組は
キツネからみたらちょーっと面白くないかもです。
コメントの通りキツネの御神体は血と汗の結晶の
ようなもの。
>思えばミヨシもアオに御神体?の岩を蹴られて痕残されても
怒ってはいないし、お社が壊れたのはヤエも同じなのに
ヤエはそこまで取り乱さなかったから、他のキャラはそこまで
御神体に執着してないのに何でキツネってこんなに御神体に
拘るんだろ?
と思っていたんですが合点がいきました
生まれ時点で自動的に貰えるものと苦労して頂いたものの
重さの違いもあるんだろうな…
ミヨシ達の御神体は神様のシンボルとして人間が
あつらえたもので、年月による愛着は当然ありますが
自分の分身というわけではありません。
御神体に異変があると噂が立ちますので大事には
しますがキツネの執着と比べれば数段落ちます。
>長文かつ内容ループしててすみません
でも思えばキツネは行動理由が一番明確な
キャラクターだったんだなーと思いました
いえいえ、私も長文に関しては大概です。
それに面白い内容でした。
この手の文章は、本作を読み込んで
いただけた証のようなものなので作者冥利に
尽きるの一言です。
しっかり読んでくれている人がいることに
感謝しつつ記事を締めたいと思います。
本当にありがとうございました!

ブログ版おまけです。(→旧版おまけ)
コメントはこちら。
>アオがヒトツメって言おうとしてマヒトツに言い直してる!
これがまたヒトツメ!に戻る日が来るのか、はたまたそのままなのか…
ヒトツメの気持ちを汲み、かけ声を変えたアオ。
ヒトツメに戻る日は来るのか…は
この先の物語でってことで(言いたい
>また走ってるとこで左足が馬になってる…
もおおおおおお(ぉぉぉぉぉぉ
どうして気づけないぃぃぃ
>本当に自我も無いのか、それとも遠い記憶の何かが
突き動かしてるのか・・・
悲しいけど、どこの神なのか気になるよー
自我が無くただただ気の遠くなる年月を徘徊していた
力の無い神様、そんなイメージです。
ミサキと化したこんな神様がまだまだたくさん居る…
のかもしれません。
なんとなくですが、山系の神様話によく出てくる
イメージです。
>民俗学的には、懇願し生贄まで捧げた神が人々の意に
沿わなければ、信仰を失い、捨てられ、果ては「殺害」される
ことすらあります。この行逢神には一体何が起こったのか。
元の優しそうだった祭神が身を堕とすというのは、よほどの
ことだと思われるのです。
>信仰って何なんだろう。
人間が勝手に期待して、勝手に裏切られたと思って。
神様が「生贄をよこせ」と言ったわけじゃないのにね。
人間様には適わねえー
ありていな言い方をすればそんなところなのかも
しれません。
神を見た!
とか
神は実在する!!
なんて思ってはいませんが(本作全否定?)
神という装置をもってまとまってきた古い時代の文化を
大事にしたい。
そう思っているので、打ち捨てられ忘れられていく
史跡を記録していきたい。
そんな事を考えたりします。
それはさておき。
まずは神は存在せず人が作り上げた虚像という
観点から。
生贄、あるいは人身御供。
人間が差し出せる最大のものは命。
どうにもならない天災を鎮めてもらうために
捧げる最大の供物といっていいと思います。
民話にもたびたび登場する人身御供。
もうこれしかない…!
そんな極限の状況が生み出す悲しい狂気です。
有名なところだと「キジも鳴かずば」でしょうか。
やがてまた大雨が降り出して、犀川の水は今にもあふれださん
ばかりになりました。
「このままじゃ、また村は流されてしまうぞ」
村人たちは、村長の家に集まって相談しました。
すると、村人の一人が言いました。
「人柱を立てたら、どうじゃろう?」
人柱とは、災害などで苦しんでいる人々が生きた人間を
そのまま土の中にうめて、神さまに無事をお願いするという
、むかしの恐ろしい習慣です。
福娘童話集 「キジも鳴かずば、撃たれまいに」
次に神様はそこに実在する(ようは本作)という視点。
神様でもどうにも出来ない事態。
力不足かあるいは能力のミスマッチ。
そんなところだと思います。
なんとも煮え切らない何が言いたいか分からない
返信になってしまいましたが、これもまた民話や
土着信仰の一部です。
後味のよろしくない話ですがこういった影も
神様物の魅力ということで。
次はおまけのコメントが伸びていたので
そちらから。
38話おまけより、コメントはこちら。
>不意打ちに地元近くの話が出てびっくり!
たまには会社とコラボする以前、ただの売店の
飼い猫だった頃に何度か会ったことがありますが、
今や猫神になってると思うと胸熱ですね。
たま駅長の流れは現代の民話っぽくて
好きなお話です。
大昔の信仰とは別物ですがこういった時代による
変遷が楽しくて仕方が無い…
>ちょっと古い話ですが、ハマの大魔神とかいう
現人神が誕生した事もありましたなぁ……
>兵庫県でも「代打の神様」が何人か誕生しましたね!笑
野球で盛り上がる米欄の巻
し、死後祀られればあるいは~
>御神体が壊れた事で出来たミヨシ達とキツネの溝が
ヒトツメが直した事で埋まってキツネがまた仲間に
戻った感じがして凄い好きなシーン
ヒトツメが居なかったら戻るというより第三勢力に
なったんだろうな、そう思います。
そういえば一つ没ネタを思い出しました。

38話のワンシーン。
この場面、鉄の女ではなく
「奇魂をうつのは和魂ということじゃ」
こっちのパターンも考えていました。
ですが一霊四魂の話は26話。
12話も前なのと、説明を絡めないと奇魂や和魂は
分かりづらいのでテンポ悪いと思い没に。
あ、結局ヒトツメは一霊四魂のどこに入るかは
明言されていませんが、私の中では和魂に
おさまっています。

>思えばキツネはメインキャラの中で唯一神様ではないのか!
厳密に言えばシロもまだ一人前の神様ではないのかもしれない
けど、キツネはどう足掻いても神使であって神ではないんだな
人間視点では諸々ひっくるめて神ですが、神様視点でしっかり
わけていくと神使は神使、神とは別物かもしれません。
>生まれた時から神様だったアオミヨシヤエヒトツメと違って、キツネは
苦労してただの獣からウカノミタマに認められて神使の稲荷になったん
だから、そもそもスタートが違ってたんだな…
だから神使である事に誇りがあるし、ウカノミタマに忠誠を
誓ってるし、ウカノミタマに頂いた御神体は一番大事だったのか
YES!
最初から全て持って生まれた分御霊組は
キツネからみたらちょーっと面白くないかもです。
コメントの通りキツネの御神体は血と汗の結晶の
ようなもの。
>思えばミヨシもアオに御神体?の岩を蹴られて痕残されても
怒ってはいないし、お社が壊れたのはヤエも同じなのに
ヤエはそこまで取り乱さなかったから、他のキャラはそこまで
御神体に執着してないのに何でキツネってこんなに御神体に
拘るんだろ?
と思っていたんですが合点がいきました
生まれ時点で自動的に貰えるものと苦労して頂いたものの
重さの違いもあるんだろうな…
ミヨシ達の御神体は神様のシンボルとして人間が
あつらえたもので、年月による愛着は当然ありますが
自分の分身というわけではありません。
御神体に異変があると噂が立ちますので大事には
しますがキツネの執着と比べれば数段落ちます。
>長文かつ内容ループしててすみません
でも思えばキツネは行動理由が一番明確な
キャラクターだったんだなーと思いました
いえいえ、私も長文に関しては大概です。
それに面白い内容でした。
この手の文章は、本作を読み込んで
いただけた証のようなものなので作者冥利に
尽きるの一言です。
しっかり読んでくれている人がいることに
感謝しつつ記事を締めたいと思います。
本当にありがとうございました!


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『ハマの大魔神社』として実際に神社ができて祀られちゃったからなんですよ。
本当に神道的な意味で神扱いしていいのかはわかりませんが、
大魔神社がなくなった今も御神体は神社に祀られているらしいのでたぶん神……?
キャチコピーは「朱色がつくる、あかるい未来」
政策は一家に一柱稲荷を祀る、国獣(?)を狐に、
国章を稲荷紋に、冷蔵庫にはお揚げ常備。
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ゲージ溜めれば必殺「両足馬キック!」とか出せるかもだし!
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