51話より、サンパウロの三吉霊神と分御霊概念
2017/01/22 20:07
神様セカンドライフ 51話「一神教と多神教」よりブログ版
おまけです。
コメントはこちら。
>まさかのミヨシ?!びっくりして最後のコマの顔になりました(笑)
>ブラジルサンパウロに三吉神社あるやん…
>三吉さんのサイト見ても確かにブラジルサンパウロって書いてあるー!
知らなかった!
>サンパウロにも分御霊いらっしゃったん初めて知った!すげえー
よっしゃ!(ガッツポ
まずはgoogleでも情報が少ないと思いますので
サンパウロの三吉霊神を紹介します。

場所はこの辺になります
史実ではブラジル移民の入植が落ち着いた頃
太平山より護符を授かったようです。
注:入植
植民地(開拓地)に入り生活する事。
戦争における植民地とは意味が異なる。
三吉霊神のイルマ(irmão、兄弟の意味)
分御霊という概念を盛り込んだのは日本の八百万という
特異性とこの流れのためでした。

八百万と分御霊概念
連載前、太平山三吉神社のサイトを何度も何度も
読みました。
その中で一際惹かれたのがサンパウロの三吉霊神
でした。
秋田出身の神様でブラジル在住、日系ブラジル人…
バックボーンはバッチリです
そしてなにより
変化を拒む三吉霊神と変化を受け入れた三吉霊神

変わらぬ三吉霊神と

変わった三吉霊神

場所や出会いにより根は同じでも同一の個は存在しない。
そんなイメージ。
この同属同神でありながら間逆の二人
…描きたい…!
分御霊をトリビアとして使うか話の軸に置くか悩んで
いましたが、同属同神という他では味わえない
世界観になると思い今に至ります。
(他にも分御霊概念を採用した理由がありますが
こちらはいずれ)
また一つ言いたいことが言えてスッキリコン!
>求めに従い変化を受け入れた分霊、袂を同じくしながら異国に渡った
日本の神、一神教の格を持つ民間信仰の名のある神、様々な信仰の
複雑な交錯と変遷、そしてそれらを糸引く未だ正体の見えない女神の姿
彼らの交流と村の異変がどんな相互作用を起こすのか私気になります!
ヨッシャ!(伝わった!)
………
さっきまでカンドンブレについて書いていたのですが
どう書いても作中より先行してしまいますので
ある程度進んでからもう一度書きまくりたいと思います。
ですが、本作は元ネタを外さない主義ですので
ググればだいたい分かります。
カンドンブレ早く!な方はまずはそちらで(ゴメン
>ブラジルへ話を広げてどうなるのかと思ったら見事に繋がった。面白い!
インド・中国辺りから見ると日本にはイルマみたいのが
ゴロゴロいるってことになりそうですね。
私も詳しくないので自信がありませんが、分御霊という
概念が他の宗教にあるかないかで変わってくると
思います。
分御霊概念が存在するなら仰るとおり。
存在しないなら立ち寄り所や名義貸し(かな?)
世界的に珍しい無限に分かれるという概念。
実際はどうなんだろう…
あ、カンドンブレには無かったです。
カンドンブレは名のあるオリシャと数多の神霊で
構成されているとい……ハッ!
カンドンブレは後といったそばからこれだ!(ウズウズ
>たとえ異国に旅立とうと
日本人を守り続ける神明の有り難さよ
本作では移民と共に新天地ブラジルに渡った
三吉霊神というポジションです。
移民、祖国を離れ新天地で生きて行く道を
選んだ人たち。
その移民に祀られるイルマ。
一神教と多様な神がひしめく南米大陸。
本作で登場するイルマは日系移民のメタファー
……かもね!
>いろんな性質、謂れ、あっても神様として崇め奉られるならば
たとえ外国の神だろうとも日本だとみーんな神様!
これぞ日本のお家芸習合です。

30話の本地垂迹、これも習合の一種です。
先ほどサンパウロの三吉霊神で引用した記事の
締めは日本的習合の雰囲気が味わえると思います。
>イルマ様はきっとミヨシ憑きアオ様みたいな分御霊を
想像していたのでしょうね。
でもあの外見でバーバリアンなところがいいのです。
あ、これってギャップ萌えというもの?
YES!ギャップ!
仰るとおりイルマの想像する三吉霊神は

こっちでした。
>日本からブラジルへ渡った武神といえば青森県出身の柔術家・前田光世…
は流石に三吉様とは関係ないっすかねw
(?知らないなあ…)
そう思って調べてみたところ…
面白い!
長くなるので控えますが、興味をそそる部分を
引用しておきます。
気になった方は引用先を是非!!
次はおまけ記事よりのコメントです。
鍵のススメと野生のキツネと蛇馬降臨よりコメントはこちら。
>作者さんもこういうの描いてるじゃないすか。
私服(色気無え)やキツネ似の人など興味深い。
懐かしい…!
こっちはほら、私服と言ってもボーイッシュ組ですし
田舎の少年が着ているものをイメージしたら
OKなわけで。
妙齢の女性の私服なんて思い浮かばないッス(逃
>> 泉光院不幸かわいい
知ってた(断言
知ってましたか…(握手
>個性派揃いのパイン軍。髪をおろしたマタギ、いける(グッ!
泉光院の時のような憶測を生むか、おかっぱ。
で、この面子に囲まれたJAの爺さんが妙に不穏w
まあ目が描かれてないのでモブでしょうけど。
>しれっとJAのじいさん混ざっててわろた
>JA…A…アサシン!(嘘)
なんでみんなしてJAに食いつくのか…(ゴクリ
ざーっと描いた後色々足したり引いたりしながら
イメージを固めています。
イルマはミヨシと似すぎなため髪形を変え。
オグンとマタギは年齢を10歳ほど追加。
赤いのとJAはまだ先だから後で。
そんな感じで創作しています。
元々、女性を描くのが苦手だったため主役は
女性を多くしました(練習練習)
ちなみに絵に起こす前のシロは男で兄弟神
って線で考えていましたが、描けるものを
描いても上達しないのと、正統派ヒロイン顔が
苦手だったのであえてそうデザインしました。
兄弟設定は生かす方法を思いつかなかったのと
「一人ぼっちの土着神(主神)」
こっちのほうがいい展開を組めたので
無くしました。
ちなみにカブキリ姉妹はその名残で、リニュ版にあたり
掘り起こしたネタでもありました。

優しい兄と生意気な弟みたいな。
以上いつものおまけでしたー

おまけです。
コメントはこちら。
>まさかのミヨシ?!びっくりして最後のコマの顔になりました(笑)
>ブラジルサンパウロに三吉神社あるやん…
>三吉さんのサイト見ても確かにブラジルサンパウロって書いてあるー!
知らなかった!
>サンパウロにも分御霊いらっしゃったん初めて知った!すげえー
よっしゃ!(ガッツポ
まずはgoogleでも情報が少ないと思いますので
サンパウロの三吉霊神を紹介します。

県外の神社 | 太平山三吉神社 via kwout
場所はこの辺になります
史実ではブラジル移民の入植が落ち着いた頃
太平山より護符を授かったようです。
注:入植
植民地(開拓地)に入り生活する事。
戦争における植民地とは意味が異なる。
ブラジルの「みよしさん」には、およそ半世紀の歴史がある。
モジ市の農業者、故武田喜代治さんが本山から護符を賜り、自分の農場の
高台に奉ったのが始まりだそうだ。
モジ「みよしさん」詣で=奉納相撲、今年も開催=農場の一角に「秋田の杜」より引用
三吉霊神のイルマ(irmão、兄弟の意味)
分御霊という概念を盛り込んだのは日本の八百万という
特異性とこの流れのためでした。

八百万と分御霊概念
連載前、太平山三吉神社のサイトを何度も何度も
読みました。
その中で一際惹かれたのがサンパウロの三吉霊神
でした。
秋田出身の神様でブラジル在住、日系ブラジル人…
バックボーンはバッチリです
そしてなにより
変化を拒む三吉霊神と変化を受け入れた三吉霊神

変わらぬ三吉霊神と

変わった三吉霊神

場所や出会いにより根は同じでも同一の個は存在しない。
そんなイメージ。
この同属同神でありながら間逆の二人
…描きたい…!
分御霊をトリビアとして使うか話の軸に置くか悩んで
いましたが、同属同神という他では味わえない
世界観になると思い今に至ります。
(他にも分御霊概念を採用した理由がありますが
こちらはいずれ)
また一つ言いたいことが言えてスッキリコン!
@osLV3 もうその文章だけでわくわくします…(´ワ`)
— ゆえふー (@alkalinelily) 2015年12月25日
>求めに従い変化を受け入れた分霊、袂を同じくしながら異国に渡った
日本の神、一神教の格を持つ民間信仰の名のある神、様々な信仰の
複雑な交錯と変遷、そしてそれらを糸引く未だ正体の見えない女神の姿
彼らの交流と村の異変がどんな相互作用を起こすのか私気になります!
ヨッシャ!(伝わった!)
………
さっきまでカンドンブレについて書いていたのですが
どう書いても作中より先行してしまいますので
ある程度進んでからもう一度書きまくりたいと思います。
ですが、本作は元ネタを外さない主義ですので
ググればだいたい分かります。
カンドンブレ早く!な方はまずはそちらで(ゴメン
>ブラジルへ話を広げてどうなるのかと思ったら見事に繋がった。面白い!
インド・中国辺りから見ると日本にはイルマみたいのが
ゴロゴロいるってことになりそうですね。
私も詳しくないので自信がありませんが、分御霊という
概念が他の宗教にあるかないかで変わってくると
思います。
分御霊概念が存在するなら仰るとおり。
存在しないなら立ち寄り所や名義貸し(かな?)
世界的に珍しい無限に分かれるという概念。
実際はどうなんだろう…
あ、カンドンブレには無かったです。
カンドンブレは名のあるオリシャと数多の神霊で
構成されているとい……ハッ!
カンドンブレは後といったそばからこれだ!(ウズウズ
>たとえ異国に旅立とうと
日本人を守り続ける神明の有り難さよ
本作では移民と共に新天地ブラジルに渡った
三吉霊神というポジションです。
移民、祖国を離れ新天地で生きて行く道を
選んだ人たち。
その移民に祀られるイルマ。
一神教と多様な神がひしめく南米大陸。
本作で登場するイルマは日系移民のメタファー
……かもね!
>いろんな性質、謂れ、あっても神様として崇め奉られるならば
たとえ外国の神だろうとも日本だとみーんな神様!
これぞ日本のお家芸習合です。

30話の本地垂迹、これも習合の一種です。
先ほどサンパウロの三吉霊神で引用した記事の
締めは日本的習合の雰囲気が味わえると思います。
非日系の参拝者が多いことから、加藤さんはユニークな試みを実現した。
境内にカトリックの礼拝堂を建立したのだ。
「彼らは神社だけではもの足りないんじゃないかと思ってね」。
祭壇には鳥居、お神酒と聖母アパレシーダが同居している。場所はちょうど、秋田杉と
パラナ杉が見下ろすあたりだ。
拍手を打ち、神社を後にし、奉納相撲の会場に戻った。ブラジル人力士が
日系力士を圧倒している。〃女性〃が何食わぬ顔して土俵に上り砂を掃いてる。
ブラジルのおおらかな混交ぶりには、秋田の霊峰太平山から、野に下り、海を越え、
遥かブラジルの農村に移住した「みよしさん」も微笑んでいるに違いない。
モジ「みよしさん」詣で=奉納相撲、今年も開催=農場の一角に「秋田の杜」より引用
>イルマ様はきっとミヨシ憑きアオ様みたいな分御霊を
想像していたのでしょうね。
でもあの外見でバーバリアンなところがいいのです。
あ、これってギャップ萌えというもの?
YES!ギャップ!
仰るとおりイルマの想像する三吉霊神は

こっちでした。
>日本からブラジルへ渡った武神といえば青森県出身の柔術家・前田光世…
は流石に三吉様とは関係ないっすかねw
(?知らないなあ…)
そう思って調べてみたところ…
面白い!
長くなるので控えますが、興味をそそる部分を
引用しておきます。
気になった方は引用先を是非!!
その起源を辿っていくと、「コンデ・コマ」(コマ伯爵)の愛称で呼ばれた
前田光世という一人の日系移民に行き当たることは、熱心な格闘ファン以外には
あまり知られていない。
しかも単にグレイシー柔術の起源というだけには全く収まりきらないほどに、前田の
人生のスケールは大きい。
「アマゾンに闘いを挑んだ無敗のコンデ・コマ」より引用
次はおまけ記事よりのコメントです。
鍵のススメと野生のキツネと蛇馬降臨よりコメントはこちら。
>作者さんもこういうの描いてるじゃないすか。
私服(色気無え)やキツネ似の人など興味深い。
懐かしい…!
こっちはほら、私服と言ってもボーイッシュ組ですし
田舎の少年が着ているものをイメージしたら
OKなわけで。
妙齢の女性の私服なんて思い浮かばないッス(逃
>> 泉光院不幸かわいい
知ってた(断言
知ってましたか…(握手
>個性派揃いのパイン軍。髪をおろしたマタギ、いける(グッ!
泉光院の時のような憶測を生むか、おかっぱ。
で、この面子に囲まれたJAの爺さんが妙に不穏w
まあ目が描かれてないのでモブでしょうけど。
>しれっとJAのじいさん混ざっててわろた
>JA…A…アサシン!(嘘)
なんでみんなしてJAに食いつくのか…(ゴクリ
ざーっと描いた後色々足したり引いたりしながら
イメージを固めています。
イルマはミヨシと似すぎなため髪形を変え。
オグンとマタギは年齢を10歳ほど追加。
赤いのとJAはまだ先だから後で。
そんな感じで創作しています。
元々、女性を描くのが苦手だったため主役は
女性を多くしました(練習練習)
ちなみに絵に起こす前のシロは男で兄弟神
って線で考えていましたが、描けるものを
描いても上達しないのと、正統派ヒロイン顔が
苦手だったのであえてそうデザインしました。
兄弟設定は生かす方法を思いつかなかったのと
「一人ぼっちの土着神(主神)」
こっちのほうがいい展開を組めたので
無くしました。
ちなみにカブキリ姉妹はその名残で、リニュ版にあたり
掘り起こしたネタでもありました。

優しい兄と生意気な弟みたいな。
以上いつものおまけでしたー


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でも今の顔立ちは正統派美少女だけど青肌で牙で一人ぽっち神様見習いなシロも大好きー!
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そもそも関羽のご利益はわかるけど
どこの信仰形態なんだろう、道教?
本作風に言うならサルタヒコの時のような窓口とか
立ち寄り所かな?って思うけど
道真って天神様でしたっけ?
でしたら御霊信仰じゃないかなーって思います。
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関帝廟に関する何か別の情報をご存知なのかと思い確認させて頂きました。
関羽は道教も絡みますが、根元的には武神ですね。
『三国志演義』の地の文でも敬意ある呼称をされています。
また諸説ある出身地の一つが塩の産地なもので、商人の信仰をゲット。
民間説話では得物の刀や馬にまつわるエピソードもありますが、
それらがアーサー王の類型と重なるという指摘まであって、てんこ盛りです。
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本当はその逆で、元々別の神だったものが習合されてるのかもしれませんが。
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「同じ神が複数に分かれる」よりも「距離関係なく移動する」イメージの方。
関羽さんは「(儒教的な)忠節すげえ!」って人々の賞賛が高まりまくって、道教に取り込まれた感じ。
民衆人気ピカイチなのは張飛兄貴だったけど、「この人を目標とせよ」とはならなかったみたいね……。
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パスワードやるのめんどくさい
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西洋魔術でしばしば語られる召喚・喚起は、本体の力を分け与えられる、という概念なので、分け御霊に近いけれど、これは「類似魔術」の亜種にちかいみたいだから、おそらく「本人の一部がここに来ている」という立ち寄り系だと思う。