112話より、二つのアグリコ伝承とクリムゾンとお沢・アグリコの再評価。
2020/06/24 18:44
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神様セカンドライフ 112話「怨霊与次郎稲荷」後半より、ブログ版おまけです。
の、前に。
こちらでアンケートを募集しているので是非~~
改めて、コメントはちら。
>昔は阿久利子様が仕切ってて今はお沢稲荷様が仕切ってるってことは、与次郎の件でお沢稲荷が出世したのかな、それとも祀る人間の都合かな?
>伝承通りならば、アグリコが稲荷になるのはこれから百年ぐらい後なので、その間に何かあったのかな。
>66話やその元ネタの話を読んだ段階では、アグリコは
突然村に現れて住み着いたとイメージしてましたが、
以前から勢力を持っていたんですね。
描き手としてめっちゃ意外なコメント群。
ワンカットしか登場していないのに、考察やイラスト(ありがとうございます!!)とやたら言及されているアグリコ狐!
仰る通り、江戸初期のアグリコは稲荷ではなく部下を抱える狐の大将で県南の顔。
いや、当時は山形と秋田で出羽なので南というより中央ですがそこはまあ置いといて。
江戸初期の勢力図

現在の勢力図

古参の三湖龍・三吉霊神・赤神・七神は今と同じ。
吉祥姫→三哲、アグリコ狐→お沢稲荷と変化しています。

七神の一人ヒゲラマツミ
アグリコ伝承は二つあり、一つは初登場時に描かれた杉宮の狐、アグリコ稲荷伝承。
もう一つが、紀行家・菅江真澄の雪の出羽路に記されたアグリコ狐です。
雷堂の髭長、傳佛野の祖惡郎、大堀の迦須子、柏原の匍匐松子、袖鳥居野の甚太五郎、高幅野の甚九郎、中嶋の左衛門四郎。
左衛門四郎とか、トネガワに居そうな名前から、読み方すらわかんない部下までたくさんの狐を従えていたと記されています。


なおこの辺のことは、以下の記事を作成し研究本を出版している逆木さんが詳しいです。
さておき、アグリコ狐。
十中八九、元稲田神社のアグリコ稲荷と同じものだと思いますが、詳細は不明。
アグリコ稲荷が先かアグリコ狐が先か定かではありませんが、神セカでは同一人物でアグリコ狐→アグリコ稲荷の線で登場します。
この辺の話は主題から外れるので多くは書けませんが楽しみにしていただけたら~

親友という感じではないのかも???
あと、たったワンカットでたいして注目されていなかったアグリコが株を上げているの嬉しい~~~~
アグリコに部下が大勢いるという話も気になってたけど、それは稲荷になった後のことだろうと想像してました。
そして、お沢は地域の頭だから当然部下が多いだろうとも。
それを、慕われるアグリコと孤高のお沢という対比にし、さらに泉光院の成り上がり精神を絡めてくるという周到なプロットに、こちらも「はえ~…」となりました。
ありがとうございます!!
二つのアグリコ伝承とお沢稲荷伝承から考えるに、どう考えてもアグリコは人のいいおっかさん、お沢は厳しい上司としか思えなくて。
ここに、ミヨシに師事する泉光院こと、なぜか力を欲する泉光院と異端の稲荷与次郎を加え、稲荷たちの過去を練り上げました。
現在公開分で与次郎たちの物語は約半分。
残りの半分でおおよその全貌は伝わると思うので楽しみにしていただけたら~~~
生麦大豆二升五合で、そこまでの感想とかが「ぬ~べ~で見たヤツだ!」で霧散してしまった
ぬ~べ~なの!?
知らんかった!!


なお、元は「なんまいだぶつ、なんまいだぶつ」でしたが、ニコニコ静画に寄せられた「生麦大豆二升五合!」のコメントでなんのこっちゃ?と思い検索。
意味を知り、こりゃあいい!!と急遽差し替えました。

ネーム
ニコニコの方、ありがとうございました~~~!!!
>しかしこのピンクキツネはマナー悪いなw
>ピンクの狐中指立ててるの?笑笑
実はかなり気に入っているピンクキツネこと怨霊クリムゾン。

クリムゾン
最初は、普通に黄色の動物(いつもの)を描いたんですが、お沢とキツネは繋がりがあるので混乱の元。
どうしたものかと考えた結果、色変えちゃおう!ピンクいいな!と今の形に落ち着きました。
ただ、ピンクの狐なんているわけないし、どうしたものかと考えた結果が以下。
そんなクリムゾンの今後…があるかどうかはさっぱりですが(多分ない)、ご期待頂けたら~~

お沢稲荷の元で力をつけようとしたが素行が悪すぎて追放されたクリムゾン
なお、左のヒゲ妖狐はどっかで眷属に収まり、右の普通の狐は天寿を全うしました。
>いきなりラスボス級に巡り合ってしまった泉光院くんちゃんさん。
>野心眷属くんは足引っ張る感満載過ぎてもう、せんこういーん
仰る通り、眷属くんが通用する戦場じゃないです。
翻弄され続ける眷属くんにご注目いただけたら~~~

だめかもわからんね
>悪役なのに妖ジロウ格好いい…
耳斬られながらも軽口叩く御沢様もカッコイー…
>ヨジ様がサイキョウ×4(最狂、最強、最恐、最凶)でカッコいいんですけど、お沢様がまたカッコよくてステキすぎる。
伝承通り女性が絡むの?というコメントがありましたが、恋人のおハナチャンなんていらんのや!
女性絡ますならお沢様で決まりジャンなのさ!!
四強稲荷の妖ジロウと、最強稲荷のお沢様。
結果が決まっているお話だからこそ、絵で魅せられるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします!

カットインも決まってる!
お沢稲荷の立ち位置がハッキリした展開で驚きました。
土着のあぐりこ稲荷、佐竹家に伴って水戸からお国入りしたお沢稲荷、。
-------------
単純にお沢稲荷と与次郎稲荷の実力差は大きくはないとしても、怨念を持つ与次郎はお沢稲荷を越える実力を示すかと思います。
サダムネvsお沢で、ガツンと描写する機会はありましたが、すべて語るには与次郎・泉光院・アグリコが必要だし、なにより膨大です。
そこでサダムネ戦ではお沢はなんかヤバい奴。
タタラ戦では与次郎もなんかヤバい奴程度にとどめ、マタギ編でガッツリやろうと決めました。

たしか、カミソリ狐編に書いたマタギ編のイメージイラスト。
お沢と泉光院の姿は仮の物。
ストーリーは決まっていましたが、泉光院の伝承と年代のすり合わせや、具体的なお沢のデザインはまだやっていなかったので流用。
お沢の立ち位置も、稲荷たちとの関係も、どのぐらい強いのかもはっきり描写していく予定ですので是非お付き合いいただけたら!
それにしても 現在のお沢様の傷痕が 与次郎との戦いで受けた名残だとしたら、あまりにも両者のダメージ差がありすぎる気が…
そうは言っても外見の傷ですからそこまで深刻ではないのかも?
耳とか痛々しいけど野良ネコの耳が欠けているとかよく見るし。
むしろ、なぜ傷がそのままなのかのほうが重要かも???(言いたい
以上、クリムゾンとお沢・アグリコの再評価に小躍りするおまけでした~~~~~~~~~
の、前に。
こちらでアンケートを募集しているので是非~~
改めて、コメントはちら。
>昔は阿久利子様が仕切ってて今はお沢稲荷様が仕切ってるってことは、与次郎の件でお沢稲荷が出世したのかな、それとも祀る人間の都合かな?
>伝承通りならば、アグリコが稲荷になるのはこれから百年ぐらい後なので、その間に何かあったのかな。
>66話やその元ネタの話を読んだ段階では、アグリコは
突然村に現れて住み着いたとイメージしてましたが、
以前から勢力を持っていたんですね。
描き手としてめっちゃ意外なコメント群。
ワンカットしか登場していないのに、考察やイラスト(ありがとうございます!!)とやたら言及されているアグリコ狐!
仰る通り、江戸初期のアグリコは稲荷ではなく部下を抱える狐の大将で県南の顔。
いや、当時は山形と秋田で出羽なので南というより中央ですがそこはまあ置いといて。
江戸初期の勢力図

現在の勢力図

古参の三湖龍・三吉霊神・赤神・七神は今と同じ。
吉祥姫→三哲、アグリコ狐→お沢稲荷と変化しています。

七神の一人ヒゲラマツミ
アグリコ伝承は二つあり、一つは初登場時に描かれた杉宮の狐、アグリコ稲荷伝承。
もう一つが、紀行家・菅江真澄の雪の出羽路に記されたアグリコ狐です。
雷堂の髭長、傳佛野の祖惡郎、大堀の迦須子、柏原の匍匐松子、袖鳥居野の甚太五郎、高幅野の甚九郎、中嶋の左衛門四郎。
左衛門四郎とか、トネガワに居そうな名前から、読み方すらわかんない部下までたくさんの狐を従えていたと記されています。
なおこの辺のことは、以下の記事を作成し研究本を出版している逆木さんが詳しいです。
さておき、アグリコ狐。
十中八九、元稲田神社のアグリコ稲荷と同じものだと思いますが、詳細は不明。
アグリコ稲荷が先かアグリコ狐が先か定かではありませんが、神セカでは同一人物でアグリコ狐→アグリコ稲荷の線で登場します。
この辺の話は主題から外れるので多くは書けませんが楽しみにしていただけたら~

親友という感じではないのかも???
あと、たったワンカットでたいして注目されていなかったアグリコが株を上げているの嬉しい~~~~
アグリコに部下が大勢いるという話も気になってたけど、それは稲荷になった後のことだろうと想像してました。
そして、お沢は地域の頭だから当然部下が多いだろうとも。
それを、慕われるアグリコと孤高のお沢という対比にし、さらに泉光院の成り上がり精神を絡めてくるという周到なプロットに、こちらも「はえ~…」となりました。
ありがとうございます!!
二つのアグリコ伝承とお沢稲荷伝承から考えるに、どう考えてもアグリコは人のいいおっかさん、お沢は厳しい上司としか思えなくて。
ここに、ミヨシに師事する泉光院こと、なぜか力を欲する泉光院と異端の稲荷与次郎を加え、稲荷たちの過去を練り上げました。
現在公開分で与次郎たちの物語は約半分。
残りの半分でおおよその全貌は伝わると思うので楽しみにしていただけたら~~~
生麦大豆二升五合で、そこまでの感想とかが「ぬ~べ~で見たヤツだ!」で霧散してしまった
ぬ~べ~なの!?
知らんかった!!
なお、元は「なんまいだぶつ、なんまいだぶつ」でしたが、ニコニコ静画に寄せられた「生麦大豆二升五合!」のコメントでなんのこっちゃ?と思い検索。
意味を知り、こりゃあいい!!と急遽差し替えました。

ネーム
ニコニコの方、ありがとうございました~~~!!!
>しかしこのピンクキツネはマナー悪いなw
>ピンクの狐中指立ててるの?笑笑
実はかなり気に入っているピンクキツネこと怨霊クリムゾン。

クリムゾン
最初は、普通に黄色の動物(いつもの)を描いたんですが、お沢とキツネは繋がりがあるので混乱の元。
どうしたものかと考えた結果、色変えちゃおう!ピンクいいな!と今の形に落ち着きました。
ただ、ピンクの狐なんているわけないし、どうしたものかと考えた結果が以下。
栗無損(クリムゾン)
いたずらに毛を染められ、見世物小屋に売られた狐の怨霊。
出羽の染物屋に復讐すべく力を蓄えていたところ、修験者に発見され岩にされる。
ある日、珍しい形の岩を見つけた杣人が村に持ち帰り設置。
以降、住人の頭髪が栗毛色になったことから『栗毛様』として親しまれ、ブリーチをつかさどる神として信仰を集める。
一見恵まれた環境ではあるが、クリムゾンは納得しておらず未だ復讐の機会を狙っている。
2012年、市の重要文化財に指定された。
そんなクリムゾンの今後…があるかどうかはさっぱりですが(多分ない)、ご期待頂けたら~~

お沢稲荷の元で力をつけようとしたが素行が悪すぎて追放されたクリムゾン
なお、左のヒゲ妖狐はどっかで眷属に収まり、右の普通の狐は天寿を全うしました。
>いきなりラスボス級に巡り合ってしまった泉光院くんちゃんさん。
>野心眷属くんは足引っ張る感満載過ぎてもう、せんこういーん
仰る通り、眷属くんが通用する戦場じゃないです。
翻弄され続ける眷属くんにご注目いただけたら~~~

だめかもわからんね
>悪役なのに妖ジロウ格好いい…
耳斬られながらも軽口叩く御沢様もカッコイー…
>ヨジ様がサイキョウ×4(最狂、最強、最恐、最凶)でカッコいいんですけど、お沢様がまたカッコよくてステキすぎる。
伝承通り女性が絡むの?というコメントがありましたが、恋人のおハナチャンなんていらんのや!
女性絡ますならお沢様で決まりジャンなのさ!!
四強稲荷の妖ジロウと、最強稲荷のお沢様。
結果が決まっているお話だからこそ、絵で魅せられるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします!

カットインも決まってる!
お沢稲荷の立ち位置がハッキリした展開で驚きました。
土着のあぐりこ稲荷、佐竹家に伴って水戸からお国入りしたお沢稲荷、。
-------------
単純にお沢稲荷と与次郎稲荷の実力差は大きくはないとしても、怨念を持つ与次郎はお沢稲荷を越える実力を示すかと思います。
サダムネvsお沢で、ガツンと描写する機会はありましたが、すべて語るには与次郎・泉光院・アグリコが必要だし、なにより膨大です。
そこでサダムネ戦ではお沢はなんかヤバい奴。
タタラ戦では与次郎もなんかヤバい奴程度にとどめ、マタギ編でガッツリやろうと決めました。

たしか、カミソリ狐編に書いたマタギ編のイメージイラスト。
お沢と泉光院の姿は仮の物。
ストーリーは決まっていましたが、泉光院の伝承と年代のすり合わせや、具体的なお沢のデザインはまだやっていなかったので流用。
お沢の立ち位置も、稲荷たちとの関係も、どのぐらい強いのかもはっきり描写していく予定ですので是非お付き合いいただけたら!
それにしても 現在のお沢様の傷痕が 与次郎との戦いで受けた名残だとしたら、あまりにも両者のダメージ差がありすぎる気が…
そうは言っても外見の傷ですからそこまで深刻ではないのかも?
耳とか痛々しいけど野良ネコの耳が欠けているとかよく見るし。
むしろ、なぜ傷がそのままなのかのほうが重要かも???(言いたい
以上、クリムゾンとお沢・アグリコの再評価に小躍りするおまけでした~~~~~~~~~
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