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郷土史作りとフィールドワークは楽しいね ②

2021/04/10  11:48
9
この記事は、FWのお話と前回いただいたご意見のまとめになります。


前回のあらすじとその後



郷土史作りとフィールドワークは楽しいね①

今回は、村のフィールドワークのお話です。去年の秋、町内会長に村の郷土史作ろうぜと声を掛けられました。



前回の記事を一言でまとめると、村の郷土史作ろうぜって誘われたけど昔の記録読むだけでも大変!みんなは読める?

といった内容でした。


その後町内会長に、冊子やパンフレットと色々あるけれど完成形が見えないままではやりにくいので、どういった形の村史にしたいのか決めてけろと伝えたり。

スクリーンショット 2021-04-08 151117
あっさりではあるけども、パンフレット形式だって立派だと思うし冊子よりも親しみやすさが段違い。

さておき、どういった形になるかは未定ですが、おそらく冊子だろうなあと予想しています。




棟札と覚書


前回のお見せした棟札や覚書はイマイチ不鮮明だったので、機材をそろえ撮り直したものを公開します。
(画像タップで最大化します)

棟札①(享保)


20210328FW009.jpg

20210328FW011.jpg



棟札②(享保)


20210328FW012.jpg

20210328FW015.jpg



くずし字マシマシ覚書


20210328FW001.jpg
20210328FW002.jpg
20210328FW003.jpg
20210328FW004.jpg
20210328FW005.jpg
20210328FW007.jpg
20210328FW022.jpg
全体

上下の覚書は9割方解読済みにつき割愛



現在の解読状況


皆様の知識や意見を元に描きだしたのがコチラ。

本社新築寄進覚_縦横比輝度修正翻訳a1
ほぼ解読済み

棟札享保裏00
なんだこりゃ案件

棟札01_翻訳
まだまだこれから。
ただし、年代だけを知りたいならこれで十分


解読時の詳細は掲示板やSNSを参照。


組字、くずし字、種子…
お、おもしろ!



コメント



>「〒」は漢字の「于」です。
「于時」と書いて「時に」と読みます。現在、というような意味。
>あと十干干支の記入方法。これは憶測なので違うかもですが、日本語って、10㌢とか10㌔、10㌧。という表記方法があります。
お祝いの花についてる人の名前とか、〇〇さんだと、最後に1文字枠に2文字「さん」になったりしてますよね。それじゃないかなって思います。


時に、令和3年4の月ってやつですね!なるほど!!

10㌢、10㌔、10㌧
いわゆる組文字

20210328FW009a.jpg
 



憶測と仰ってますし確定ではありませんがなんというか…

ネットのノリと変わらんね!
ようは

 ㌧


みたいなことでしょ?
な~んか片苦しいイメージあったけど、昔の人も大概㌨㌥!!(安易なキャラ付け




>鍵コメ
>最後の写真のってたぶん種子という仏様とかを現す梵字の一種ではないかと思われます。

スクリーンショット 2021-03-25 160949

なので、祀られている方がわかるとそこから類推出来そうです。
~~~
梵字 種子 検索」で検索したら「古文書なび」や「形から引く梵字字典」というサイトなどがちょっと面白そうです。


種子!
梵字一文字で神様を表す書き方!

ということは…

堅く訳すとこうで
棟札01_翻訳a


柔らかく訳すとこう!
ExfK9CFVIAg_O3I.png
一文字一柱




>この手のフィールドワークは、書き手としても何か得るものがあるのではないでしょうか。
良い経験だと思って、挑戦して行ってください。
>おめでとう!
秋田LV3は 歴史好きから アマチュア歴史家に 進化した!


ありがとうございます!
最初は、町史読めば軽く触れられてるしそれでよくない?と思っていましたが、仰る通りきっと得るものはあります。

いや。
たとえ得るものがなくても、面白がって調べたものが思いもよらず役に立つのはマンガが証明しています(元々マンガ描くつもりでFWしてたわけじゃないですし

今後も無理しない程度に挑戦していこうと思います。





動物04


こらしょ!



皆様が賢こ過ぎて眩しい…




動物03

地力の差に震えるれべるさん



どこでこういうの覚えるんでしょうね…(ため息





まとめ


以上が現在までの進捗になります。

今後も、ちょこちょこ報告していきますのでお暇な時にでも眺めていただけると。
アドバイスいただけると励みになります。



話は変わりますが、例文に正しい句読点を打てというコラムに対するまとめ記事を読みました。

ここだよここ違うこっちだと
様々な意見がありましたがなにより驚いたのが
そもそも句読点とか要らんという意見

一行に読みやすい文量を書いてそれ以上は
改行すればいいじゃないという

いかにもネット的掲示板的
いや
現代的な意見を目にし
不覚にも納得してしまいました


将来句読点不要主義が主流になるかはわかりません

ですが
難解に見える棟札や覚書はいじわるでそう書いたわけではなく
当時の人なら当たり前に読めるように書いたはず

なぜなら記録が目的である以上
読めるように書くのは初歩中の初歩であることは
間違いないからです


だとすれば私が心掛けることは
近代の覚書もこんなの普通に読めるじゃん!と流すのではなく
後世のことを考えて訳していく姿勢が大事なのではと
まとめ記事を読んで思いました


あと句読点とかなくても読めんじゃんとも
思いました



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コメント

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名も無きハタハタ 2021/04/10 14:56

珍しい時間に更新しはったね。
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名も無きハタハタ 2021/04/10 15:13

日本語に句読点の使用が広まったのは明治も後半以降のことらしいので、それまでは必要としなかったのでしょう……というよりは、それ以前は文字は「読める人間だけ読めればいいツール」だったので、「句読点なしでは正しく読めない人間」を考慮する必要がなかった、と言うべきか。

そう考えると句読点というものは、かの時代、近代化に伴って識字率の向上が要求されたことと切っても切り離せないものかもしれません。
調べてみると、兵の識字率の低かった頃の日本軍は命令が正確に伝わるよう、文語とも口語とも異なる兵語なる共通語を作り出していた、なんて話にも行き当たるので面白いところ。

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玲子 2021/04/10 16:27

名も無きハタハタ さんへの返信

> 日本語に句読点の使用が広まったのは明治も後半以降のことらしい

地元の神社にあった由来碑に一個も句読点も丸もなくて「読みづらい
なあ」と思ったけど、そういうことだったのですね。
謎が一つ解けてうれしいです。ありがとうございます。
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れべるさん 2021/04/10 17:21

名も無きハタハタ さんへの返信

土曜に投稿サイトの更新もしたかったので記事を先に公開してみました
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名も無きハタハタ 2021/04/10 20:22

ランキングの方、「興」もあり得るかもしれないけど
人名なら「與」=「与」がふさわしくないかしら。与四郎、与七郎。
「夛」は「多」の異体字のようですね。

というか上部がリキみたいになる形、興・與ともある…
ttps://glyphwiki.org/wiki/u8207
ttps://glyphwiki.org/wiki/u8208

「別當大壽院」の下は「尊永代」みたいな感じ?
「永」が自信ないけどこれも異体字かな。
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玲子 2021/04/11 07:06

名も無きハタハタ さんへの返信

「與」それだ!与次郎と一緒!
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玲子 2021/04/11 11:21

名も無きハタハタ さんへの返信

あと大寿院の後は「尊「榮」代」じゃないかなあ。
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名も無きハタハタ 2021/04/11 23:20

玲子 さんへの返信

あっ、「榮」かあ。
寺院とか供養に関する語句というのが念頭にあったもので。
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玲子 2021/04/13 19:02

名も無きハタハタ さんへの返信

漢字は榮だけど、意味は尊永代だと思います。
昔は音が同じなら漢字は多少違ってても許容範囲だったりするので。

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