119話より、佐多六とシロ伝説と南部藩と鹿角街道
2021/07/28 18:02
神様セカンドライフ 119話「佐多六とシロ」前半よりHP版おまけです。
コメントはコチラ
なるほど、無念だろうなぁ...
先祖代々で許可降りてるなら、尚更。
119話前半は、大館~鹿角地方に伝わる忠犬伝説『佐多六とシロ』になります。
大館での伝承の中心地『老犬神社』

鹿角での伝承の中心地『左多六とシロの里』

結構なボリュームのある伝承ですので、マンガの利点を使い見ればわかる部分。
冬・山・獲物・発砲の語りは全カットしましたが、それでも多くページを取ってしまいました。
しかも、おふざけが許されないタイプの伝承なのでそれ以外のシーンも薄く、平坦な印象を受けるお話になってしまいました。
秋田犬会館にある佐多六とシロの伝承ジオラマ

全景

シロ

佐多六と役人(人形なのにこのエグさ
ただ、伝承の肝は完全に再現してありますのでそこはもうご安心いただけたら。
あと、後半と合わせればちゃんと見ごたえのあるストーリーになっていますのでもう少しだけお待ちください。
免許不携帯でも反則金3000円で済む現代って素敵ね。
ほんとにねえ。
一発(人生の)アウトって厳しすぎ。
ちなみに作中の狩猟免状は、秋田犬会館に展示されているレプリカ。

秋田犬会館の免状
本物は、老犬神社の社殿にあります。
免状の訳はこちら(原寸大につき新しいタブで開くを推奨)

なお、一般的な叉鬼免状はこちら。

阿仁マタギの湯史料館所蔵
山立根本之巻(やまだてこんぽんのまき)
叉鬼の始祖とされる万治万三郎(ばんじばんさぶろう)がルーツの日光派。
他にも、山の神由来の免状や弘法大師由来の免状など、宗教が絡むものがほとんど。
なので、佐多六の源頼朝由来の免状はレア。
というか一点モノ?

老犬神社の本物の免状(右上)
(写りが悪かったので本編にはレプリカを使用)
言葉も通じて、住処もはっきりしてるのに確かめもせずあんまりだ…と思うのは、人命大事で遠方との連絡が容易な現代人だからでしょうね…
命より掟が大事。そうでもなければ秩序が保てなかったのでしょう。ただただ無念。
あとは、佐多六の住んでいた辺りは出羽と陸奥。
今で言う、秋田と岩手の国境地帯というのも大きいと思います。

というのも、秋田領と南部領(鹿角一帯)は昔から境界紛争が絶えない地域。
今でもこのありさま
明治時代、鹿角は秋田県に編入されますが、現代に至っても鹿角は南部(秋田じゃない)なんて言う方もいます。
なお、まれに作中のシロ(龍の方)の言葉が秋田弁じゃないなんて言われる理由もここにあり、描き手の私の父親が南部の出身でそれを聞いて育った私の方言は津軽弁と秋田弁のミックス。
ここに違和感を感じるんだと思います。

南部の蛇
もう一つ加えると、佐多六が捕まったあたりは鹿角街道(鹿角-三戸間の街道の通称)と呼ばれていた場所で、巡見使(幕府の査察)が使う街道だったのがより悪い方に作用したのではないかと考えています。
難所につき廃道となった鹿角街道を歩く動画
(佐多六が通ったルートとほぼ同じと思われる)
飛ばし飛ばし見ても難所なのが伝わると思います
不謹慎ながら、共に涙する辰子とカッパがかわいい。
というか冒頭から八郎にデレデレな辰子かわいいし
どういうことだこれは。
犬派のカッパとタツコがいなければ、佐多六とシロの悲しい話だけで終わっちゃうので超大事。
いい仕事したね!!
色々気になりつつ肩車されてるシロ、撫でられシロに癒されました。
ありがとうございます!!
シロ(犬)は難易度が高く始終不安定な作画ですが頑張って描いたので嬉しいです。
シロ(龍)はいつも通りなのでチョロいです!

シロたちがわちゃわちゃしていた老犬神社の入り口
敢えてきちんと確認してないけど、
老犬神社の祭神はあくまで犬のシロなんですよね?
いや、佐多六の祟りが怖いなら佐多六を祀るべきじゃないかなと。
もしくは佐多六とシロを一緒に祀るとか。
葛原の老犬神社は老犬シロだけで佐多六は祀られていません。
この辺は、近所に親戚がいて色々聞かされていた私ならではのお話がもう少しあるのでいずれ(言いたい
悟られた=ばれた(ごめん祟らないで佐多六)

(祟られちゃえ!)
>タタラは一体どうするつもりだろう。
マタギを軟派にする?妻帯者ですよ?
>ここからどうなって何もかもどうでも良い,っていう自殺願望が出てくるまでになったんだろ...?
この辺は次回以降~~(言いたい
以上、今まで我慢してきた老犬神社周りのことが話せて嬉しいおまけでした~~~
コメントはコチラ
神様セカンドライフ 119話「佐多六とシロ」
なるほど、無念だろうなぁ...
先祖代々で許可降りてるなら、尚更。
119話前半は、大館~鹿角地方に伝わる忠犬伝説『佐多六とシロ』になります。
大館での伝承の中心地『老犬神社』

鹿角での伝承の中心地『左多六とシロの里』

結構なボリュームのある伝承ですので、マンガの利点を使い見ればわかる部分。
冬・山・獲物・発砲の語りは全カットしましたが、それでも多くページを取ってしまいました。
しかも、おふざけが許されないタイプの伝承なのでそれ以外のシーンも薄く、平坦な印象を受けるお話になってしまいました。
秋田犬会館にある佐多六とシロの伝承ジオラマ

全景

シロ

佐多六と役人(人形なのにこのエグさ
ただ、伝承の肝は完全に再現してありますのでそこはもうご安心いただけたら。
あと、後半と合わせればちゃんと見ごたえのあるストーリーになっていますのでもう少しだけお待ちください。
免許不携帯でも反則金3000円で済む現代って素敵ね。
ほんとにねえ。
一発(人生の)アウトって厳しすぎ。
ちなみに作中の狩猟免状は、秋田犬会館に展示されているレプリカ。

秋田犬会館の免状
本物は、老犬神社の社殿にあります。
免状の訳はこちら(原寸大につき新しいタブで開くを推奨)

なお、一般的な叉鬼免状はこちら。

阿仁マタギの湯史料館所蔵
山立根本之巻(やまだてこんぽんのまき)
叉鬼の始祖とされる万治万三郎(ばんじばんさぶろう)がルーツの日光派。
他にも、山の神由来の免状や弘法大師由来の免状など、宗教が絡むものがほとんど。
なので、佐多六の源頼朝由来の免状はレア。
というか一点モノ?

老犬神社の本物の免状(右上)
(写りが悪かったので本編にはレプリカを使用)
言葉も通じて、住処もはっきりしてるのに確かめもせずあんまりだ…と思うのは、人命大事で遠方との連絡が容易な現代人だからでしょうね…
命より掟が大事。そうでもなければ秩序が保てなかったのでしょう。ただただ無念。
あとは、佐多六の住んでいた辺りは出羽と陸奥。
今で言う、秋田と岩手の国境地帯というのも大きいと思います。

というのも、秋田領と南部領(鹿角一帯)は昔から境界紛争が絶えない地域。
十和田湖めぐり境界綱引き/青森と秋田が130年論争 | 四国新聞社
十和田湖をめぐって隣接する青森県十和田湖町と秋田県小坂町の境界線が130年以上にわたり画定していない。
今でもこのありさま
明治時代、鹿角は秋田県に編入されますが、現代に至っても鹿角は南部(秋田じゃない)なんて言う方もいます。
なお、まれに作中のシロ(龍の方)の言葉が秋田弁じゃないなんて言われる理由もここにあり、描き手の私の父親が南部の出身でそれを聞いて育った私の方言は津軽弁と秋田弁のミックス。
ここに違和感を感じるんだと思います。

南部の蛇
もう一つ加えると、佐多六が捕まったあたりは鹿角街道(鹿角-三戸間の街道の通称)と呼ばれていた場所で、巡見使(幕府の査察)が使う街道だったのがより悪い方に作用したのではないかと考えています。
難所につき廃道となった鹿角街道を歩く動画
(佐多六が通ったルートとほぼ同じと思われる)
飛ばし飛ばし見ても難所なのが伝わると思います
不謹慎ながら、共に涙する辰子とカッパがかわいい。
というか冒頭から八郎にデレデレな辰子かわいいし
どういうことだこれは。
犬派のカッパとタツコがいなければ、佐多六とシロの悲しい話だけで終わっちゃうので超大事。
いい仕事したね!!
色々気になりつつ肩車されてるシロ、撫でられシロに癒されました。
ありがとうございます!!
シロ(犬)は難易度が高く始終不安定な作画ですが頑張って描いたので嬉しいです。
シロ(龍)はいつも通りなのでチョロいです!

シロたちがわちゃわちゃしていた老犬神社の入り口
敢えてきちんと確認してないけど、
老犬神社の祭神はあくまで犬のシロなんですよね?
いや、佐多六の祟りが怖いなら佐多六を祀るべきじゃないかなと。
もしくは佐多六とシロを一緒に祀るとか。
葛原の老犬神社は老犬シロだけで佐多六は祀られていません。
この辺は、近所に親戚がいて色々聞かされていた私ならではのお話がもう少しあるのでいずれ(言いたい
悟られた=ばれた(ごめん祟らないで佐多六)

>タタラは一体どうするつもりだろう。
マタギを軟派にする?妻帯者ですよ?
>ここからどうなって何もかもどうでも良い,っていう自殺願望が出てくるまでになったんだろ...?
この辺は次回以降~~(言いたい
以上、今まで我慢してきた老犬神社周りのことが話せて嬉しいおまけでした~~~
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